新冷戦 2018 10 7

書名 世界は新冷戦へ突入 それでも強い日本経済
著者 エミン・ユルマズ  ビジネス社

 「冷戦」というと、
アメリカを中心とする「西側諸国」と、
ソ連を中心とする「東側諸国」の対立を思い出します。
今度は、アメリカ対中国という「新冷戦」でしょうか。
 このような「新冷戦」が、いつから始まったのか。
これは、このように主張する評論家が多いと言えます。
 中国が提唱した「AIIB(アジアインフラ投資銀行)」については、
オバマ政権は、「西側諸国」に対して、
「AIIB」に参加しないように要請しましたが、
「西側諸国」は、こぞって参加しました。
ここからアメリカは単独で「新冷戦」を始めた。
 当時の日本のメディアは、
「このままではバスに乗り遅れる。
AIIBに参加すべきである」と主張していました。
 それに対して、私は、
日ごろからオバマ批判を展開しているにもかかわらず、
「当面、様子を見るべきである。
日本が参加しないAIIBは、
肉が入っていないチャーハンのようなものである。
だから、慌てなくてもよい」と主張しました。
 さて、話は変わりますが、
世界経済が好調なのに、
日本経済が盛り上がらない原因は、
著者によると、「悲観論不況」が原因だという。
 「将来が不安だ」という悲観論によって、
日本経済は不調になっていると指摘します。
 確かに、20代の若者なのに、「老後が心配だ」という。
彼らが「老人」になるには、
50年も先の話であるにもかかわらず、
早くも50年後の未来を心配して、
消費活動ができないでいるかもしれません。
 そう言えば思い出したことがあります。
かつて、双子の姉妹で100歳を超えて、
テレビ出演して人気者となった姉妹がいましたが、
「ギャラを何に使うのか」と聞かれたら、
「老後のために貯金する」と答えていたそうです。
 私は、「100歳を超えた人の『老後』とは、
いったい、どういうものだろうか」と思いました。
 確かに、当時、「人生120年説」を唱える評論家がいましたので、
そうなると、「100歳を超えた人」でも「老後」を心配する必要があります。
 しかし、長い人生は、心配を始めたら、きりがないのです。
今の日本においては、このような「先取不安」という蔓延しているかもしれません。
 もちろん、このような話は、中国にもあります。
大昔、「杞」という国の人が、空を眺めていたら、
空が落ちてこないだろうかと心配になってしまったという話です。
これは、「杞憂」という故事成語です。
 確かに、人生120年説を取ると、「老後」が心配かもしれません。
しかし、そもそも、60歳で定年退職をして、
残りの60年を何もしないでブラブラしていると、
大変なことになります。
 「働けるうちは働く」
 もちろん、週5日は無理でしょう。
週3日が妥当かもしれません。
それには、コンビニエンスストアのアルバイトがちょうどよいでしょう。
 「会社では、専務まで務めた俺が、コンビニか」と言うかもしれませんが、
そういう人が、認知症一直線となってしまうのです。
 コンビニは、経済の最前線です。
大脳への刺激となる上に、流行の先頭にいることができます。
 孫に自慢ができます。
「今、世の中では、こういうものが流行っているぞ」







































































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